2024年04月11日(木)
flavor of life...的な
こんにちは。もうりです。
いやあご無沙汰。
真面目にコーティング関連の投稿を続けておりました。これで禊は済んだでしょう。
あれからもうりがどうしていたかと言いますれば。
・・・
まあ特に何をするでもなく。だらだらと怠惰に過ごしております。
もうりね、今年はコレ!みたいな感じで年間で特定のアイテムを買い集める癖があります。
熱しやすく、冷めやすい。O型ですので。
一昨年ならば帽子、昨年はメガネやサングラスといったアイウェアを買い漁りましたな。
今年。
おそらく香水の1年になりましょう。いつぞやフレデリック・マルの香水を買ったのを嬉々として投稿しましたが、かえって自分に火をつける事と相成りました。
ということで。
まずはこちら。
Dr.Vranjes(ドット―ル・ヴラ二エス)カーフレグランス ROSSO NOBILE
あ。
もうり昨年末にクルマ変えまして。
以前の愛車が天寿を全うしたので。
妻にブリブリ文句を言われながら、出物の一台がありましたので乗り換えました。
で、その新たなクルマですが
家のお金で買ったんだから当然禁煙やぞ
と妻から。
うぅぅぅぅるるるぅぅぅうぅううぅァァァァァァぁあ!!!!!(ちいかわ。)
ま、仕方ないです。んで。何か慰みの香りアイテムでもと思い購入。
イタリアのルームフレグランスブランドでして、その筋では大変高名。
ハイセンスな雑貨店や家具店でよく見る品です。
中でも、このROSSO NOBILEなる香りがもうり大のお気に入り。
赤ワインをモチーフにした重く華やかな香りが大人気。カラフェに注いだリードディフューザーはまさにワインのそれ。
そのクルマ用フレグランスを新たな愛車へ。良いです。わかりやすい高級感。
ちょっと高いですがね。
若いころはエアスペンサーのマリンスカッシュと決めていましたが、これも成長と受け止めましょう。
次。
SERGE LUTENS(セルジュ・ルタンス)Five o'clock au gingambre
マツコ・デラックス氏が愛用することでも知られるニッチ・フレグランスの大家。
かつては資生堂のイメージ・ディレクションを一手に担っていた「フランスの知性・哲人」の異名を持つ氏が手掛けるフレグランス・メゾンです。
資生堂インウイの怪しく美しいCMをご記憶の諸兄もいらっしゃるかと。
無論、広島では取り扱いがありません。どうも聞くところによると、もうりが敬愛して止まない日本一のロックシンガーB’z稲葉浩志アニキの御母堂が営んでいらっしゃる、岡山県津山市のイナバ化粧品にて僅かに取り扱いがあるそうです。
ちょっと行ってみたいね?聖地でもあるわけで。
話逸れた。
今回もうりがチョイスしたのは、コレクション・ノワールよりファイブオクロック・オ・ジャンジャンブル。
ジャンジャン。
東インド会社で辣腕を振るうイギリス紳士が、たとえそこが如何なる未開の地(あえてこう表現させてください)であってもティータイムは優雅であるべき。とドレスアップして午後のハイ・ティーをショウガの効いたジンジャーブレッドと共に楽しむ様子をイメージして作られたとか何とか。
どうでもいいです。
インドの気温や環境を無視して、いやさ現実を直視できず故郷の風習から抜け出せずにいる自称・紳士の、見方によっては滑稽に映る姿こそがこの香水の美しい影であるともうりは思います。
して、その肝心の香りですが。
トップノートは確かに生姜、甘みのある生姜の香りが立ちます。が、その印象は1時間程にて立ち消えて。
深みのある紅茶の印象も湛えつつ、古木で設えた家具のような落ち着きのあるウッドが顔を出して参るのですが、それはある程度のパーソナルディスタンスを保っていた場合の香り。
ええ…つまり至近距離での印象は。
…このブログを見ている方は、きっともうりの人品を御存知であろうと愚考します。きっと許していただけると。
コイツはこういう事を言うだろうし、こんな事ばっかり考えているだろう、と笑っていただけるでしょう。
女性の香りです。…女性らしい、ではなく。僅かに汗ばんだ女性のイメージ。
これ以上は控えますが、気に入ったのは事実。
あくまでも印象は、高貴…何なら少し気取った、傲慢とまで感じる甘苦い上品。
はっきりと輪郭を確かめられる距離に近づくと、生々しいセンシュアルが見え隠れする。逸品です。
セルジュ・ルタンス様、もうりを沼に引き込もうとしておいでか。
次。
D’ORSAY(ドルセー) Je suis le plus grand.(最高の自分)M.A.
これまたニッチな、しかし歴史深いフランスのフレグランス。
国内での直営店は東京青山のみ、ごく一部の香水セレクトショップにて取扱いがあるようですが、言うまでもなく広島には取扱い店無し。
取り寄せるしかありませんな。
タイトルの後に綴られたイニシャルは、その香水のイメージとなった人物のものだそうです。
Mitsuwo.Aida.でしょうかね。違いますでしょうかね。みつを
アルデヒドをメインノートに設えた、出色の作品です。
アルデヒドと言えば歴史上最も高名なあの香水、シャネルNo.5がイメージされますが、このM.A.は真逆の印象に仕上がっております。
ウッドノートとアルデヒド。そこにアイリスの柔らかな香気がどこまでも優しい、曖昧さをウリとします。
始めて試したとき、「え、これスプレー逆に吹いちゃった??」と疑いを持つ程に穏やかな香り立ち。
その後も大きく印象を変えることなく、仄かに香る。そんな状況。
失敗したかな、と思いました。小さいサイズで買ってよかったーなんて。
そのまま帰宅後も、なんとなく香りが残る。穏やかな分、意外とロングディスタンスなのかなとか自分の判断の正当性を探しておりました。
まあガッカリするほどじゃないさ、香りそのものは好きだし。と入浴しようと服を脱いだ瞬間、全てを悟りました。
まだ、肌に残っている。こういう事か!
強く主張するではなく、何を表現するでもなく。
ただ自分の肌に乗せて、自分そのものを少しだけ「良くしてくれる」香水。
これは中毒になります。自己主張してこそをモットーとして生きてきたもうりが、つい手を伸ばしてしまう。魔性を秘めた一本でした。
全人類、どんな生き様の方にもお勧めできる(が、独り占めしたくなる)。後悔の念は香りと共に消え失せてしまいました。
それどころか、最善のやり方だったと。今では確信しています。虜になりました。
そんな感じです。
民族的に体臭が薄く、入浴好きな日本人は香水を日常的に使う文化が根付いていませんが、お気に入りの香りに包まれて過ごすのは気分が良いものです。
もうりのような飽きっぽい人間は、その時のテンションで纏う香りを換えて気分転換しています。うきうき。
妻からはまた買ったんかと呆れられますが。
ああ買った。逆に聞くがその手に持ってる化粧水はいくらしたんだ。
ではまた。