2023年06月12日(月)
行灯カブでGo! レストア始めました!! No、1
いつも閲覧ありがとうございます。永瀬石油 松江西川津SS 加藤でございます。
さて今回は当店の前回ブログの予告的な情報にもありましたように、スーパーカブのレストアについて書かせていただきたいと思います。まずはレストアする車両について紹介させていただきます。その車両は我が家の倉庫の一番奥にひっそりと30年程、真っ暗な場所で動かすこともなく放置してあったもので、もともとは役場の公用車の払い下げ車両を、その当時(40年くらい昔)買い取ったものです。その当時でもどこにでもある乗り物で、自分には価値が全く分かりませんでしたが、勝手に年数が経過し、勝手に価値が増してきような感じではあります。ただ昨今の旧車ブームでテレビやYouTubeなどで、数十年前のボロボロの車両が色々な技術を駆使して、どんどんピカピカになっていく様は、ダイエットしておられる方が体重が半分くらいになって、キラキラしているみたいに眩しく自分の眼に映ったのと、カブなら構造が簡単ですし、車ほど場所はとらないし、自分にもできるのではないかと思ったからです。
が、その甘い考えは自分の想像以上に甘く、現実はかなり厳しいもので、倉庫から引っ張り出してみると、エンジンはかからないのはもちろんですが、さびもあちこち有り、エンジンカバーも兼ねた風よけやヘッドライト下のポジションランプ(これが行灯(あんどん)カブと言われる所以)も割れていて、前後のタイヤもパンク、前輪のドラムブレーキも全然効かないという状態です。自分の想像(妄想)の中では綺麗に全塗装してキーパー施工して(重要)、颯爽と走っている自分が居たりするわけですが、その想像もおぼろげになってきました(・_・;)。
まず困ったのは部品が無い、それ以前に古すぎて年式(製造年)がわからない。スマホでググってみても、1958年の生産スタートから、途中の数年のみラインナップされていた、行灯カブと呼ばれる車両ということぐらいしか分かりません。なので半信半疑で本田技研工業お客様相談室に問い合わせてみて、フレームに付いてる車両Noで確認したら、あっさりオペレーターのお姉さんに「1973年製造です。」...。スゴイなぁ。お客様相談室と感心しながらも、今年でちょうど50歳のカブ!?。自分より1歳年上、車ならケンメリとほぼ同じ年齢なんですね。勝手に放置しといて価値が増してきたとか失礼だったと思いました...。
というわけで年式が分かった所でタイヤや燃料ホースなどは現在の既存品で自分でネットで揃えられますが、キャブレターの掃除だの、調整だの分かりませんし、キャブやエンジンの部品などはネットで「使用できるか分かりませんが」という前置きのもと、ウン万円で取引されています。もう知ったかぶって分解とかしてしまったら、取り返しのつかない事になりそうなので、専門の所でお願いする事にしました。そういったオーバーホールするところにレストアの醍醐味があると思いますが、走らないことには次の段階には移れないので、背に腹は代えられません。そこで、はい、次の問題、どこのバイク屋さんで診てもらうか!?
「修理代がいくらかかるか分かりません。」「いつ直るかわかりません。」「忙しくて、出来ません。」「当店で販売した車両しか扱いません。」と、半世紀前のカブなので仕方ないのですが、どちらのお店も遠回し&直球で断られます。そんな中、以前、仕事上のお客様から「あそこは価格も親切だし、何でも直してくれるよ。」と、教えてもらったお店を思い出し、自分の就業後にそのお店に赴いたところ、「ウチはキャブは得意ですよ。」という信じられない金言が!!!。
即決で修理依頼、予約を行い、どんな形のカブなのか、ご主人やそこに同席しておられた他のお客様から質問です。他のお客様も玄人感半端ないです。
スーパーカブは古い年式から2つ星、吊りカブ、テールレンズの形状=(ワシ鼻、ピノキオ、おむすび)、茶カブ、縦キャブ、胃袋、おっぱいウインカー、OHCエンジン、行灯、カモメハンドル等、特徴的な名称の部品の何が装備されているかによって、おおよその年式が分かり、価値が変わるとのこと。
なんて奥が深いんだと感心しつつ、自分のカブには縦キャブ、胃袋、OHC、行灯が装備です。また一個趣味が増えそうな予感がしてきました。
次回のブログに続きます。
次回も閲覧よろしくお願いいたします。
加藤