こんにちは
キーパープロショップ浜松森田店 敦賀谷です。
日頃より当店のブログをご覧頂きありがとうございます。
7月2日、火曜日です。
1878年の今日、みなさんもご存じカルピス株式会社の創業者、三島海雲(かいうん)がこの世に誕生しました。
カルピスを見たことが無い、なんて人はまずいないと思われる程に有名な、乳酸飲料の代表格です。
しかしこの三島海雲、かなり波乱万丈な人生を送っている方なんです。
実家がお寺で自身も元々は僧で、法然上人を尊敬しており、根底に流れているのは仏の教え、だったようです。
僧侶の育成機関の学校(現在の龍谷大学)に入り、卒業後は英語の教師をするも途中で辞職。
中国に渡り教師となったがこれも辞職。
しかしここで出会った男と雑貨貿易商『日華洋行』を設立。日本の雑貨を売り歩いていたそうです。
実はこの仕事をしている時に、乳酸菌で発酵させた乳飲料を飲んで体調がよくなった経験をしていたそうです。
運命の出会いというものです。
そして蒙古の牛肉の輸出業をするも失敗、次に羊毛を扱う仕事を始めるが辛亥革命のため事業を廃業。
その後、あれやこれやしても全て失敗。そして失意の中、帰国します。
そして、かつて体を救ってくれた『乳酸菌』を日本に広めることにしよう、と決心しラクトー株式会社(カルピス株式会社の前身)を設立しました。
努力の甲斐もあって偶然も重なり、41歳の時にようやくカルピスの開発に成功します。ちなみにカルピスのカルはカルシウム、ピスはサンスクリッド語の『熟成』を意味するサルピスとを合わせた言葉だそうです。
我々凡人だったらとっくに諦めて、何か仕事を探しているところです。しかし三島海雲は諦めません。
今までの不屈の闘志、そして努力のおかげか、カルピス菌が偶然に誕生してくれました。
偶然の産物なので製法が分からないそうで、今も継ぎ足し継ぎ足しで製造販売しています。
そんな三島海雲の言葉。
「私が若人に望むことは、“私心を離れよ。そして大志を持て”ということである。」
いつになるか分からないけど、本気で頑張っていれば何とかなる。
ただし本気でやらねば、命懸けでやらねばなりません。本気になるには大きな志を持っておかねばなりません。
みなさんも心に持っておいて下さい。
あ、ちなみに三島海雲は96歳まで生きています。
大志を持っていることと、カルピスを飲んでいるのが良いのかも、ですね!