2022年06月12日(日)
「ローマは一日にして成らず」ですが「スケール」は一日で付着します
ご覧頂きありがとうございます。キーパープロショップ大分インター店の麻生です。
九州も梅雨入りしました。週間天気予報でも雨の予報が多く見られます。雨降りは気持ちが憂鬱なものになりがちです。雨の日の運転もあまり楽しいものではないのではないかと思います。
しかし、先日コーティングをご利用頂いたお客様が「今度の雨降りが楽しみだね!」と仰っていたのをふと思い出しました。そうですね。自分の車がバッチバチに雨を弾いていたら…ちょっと嬉しいかもしれません。
今日はコーティングと撥水の話をしてみましょう。
コーティングには良く水を弾く「撥水性」のものと、全く水を弾かない「親水性」のものがあります。日本のユーザー様は湿潤な気候のためか撥水性を好む傾向にあります。キーパーのコーティング商品のラインナップも撥水性です。
以前の投稿でも触れましたが私の自家用車(プロボックス)にもEXキーパーが施工されております。前回の投稿以来洗車はしておりませんが、梅雨の雨降りもバチバチと雨を弾いて気持ちよく走りたいものです。
※ここでは「疎水性」「滑水性」も大別して「撥水性」の仲間と考えます。また撥水性コーティングのお手入れのお話をしようと思いますのでその他の性質には深く触れずにおきます。興味のある方はそれぞれのキーワードで検索してみるとより深くコーティングの沼に浸かることが出来ます。
昨日は一日雨降りでしたので写真を撮ってみました。
自慢ではありませんが自家用車のお手入れは人様の数倍はサボっておりますが…悪くはないですね。撥水はしっかり残っています。ただ、びっくりするほど良いか、と言われればそうでもないですね。水玉の角度が鈍いです。何故でしょうか。
コーティング施工後に多くの人が「期間が経過するほどに徐々に弱っていく撥水」を感じたことがあると思います。人によっては「もうコーティングが取れてしまった!」と思うかもしれませんが、そうではありません。「コーティングの上に取れづらい汚れが乗った」状態です。
雨水には汚れなどの成分が溶け込んでいます。また、洗車した時に流した水がシャンプーや汚れの成分を取り込みます。その中でも特に水に溶け込んだミネラルの成分が水滴や水分として塗装やコーティング被膜の表面に残り、水分の蒸発により再結晶したものを「スケール」と呼び(「イオンデポジット」も同義)、塗装、コーティングの光沢や撥水を阻害します。
厄介なのが「水分の蒸発により再結晶」という部分で、水分を一切残さず拭き上げは不可能ですので、気を付けても洗車の回数に比例して少しずつ付着してしまいます。
さらに厄介なことに、晴れた日の日中の洗車など水の乾きやすい環境下での洗車により一発で大量に付着してしまう事があります。水滴状に白くシミが残り、頑張ってこすっても落ちません。水滴状のスケールを残すと同じ場所で水滴がとどまりやすくなり、「ウォータースポット」となる可能性が高いです。こうなると除去は非常に困難です。
とは言え初期のスケールの段階での除去は比較的容易です。市販品や業務用の「スケール除去剤」などもありますが多くの商品が酸性ですので安易な使用はおすすめできません。被膜を傷めるリスクがあります。
キーパーコーティングのラインナップに「ミネラルオフ」、「ミネラル取り洗車」というものがあります。これはコーティングの被膜を傷めることなくミネラル汚れである「スケール」が除去出来て、コーティングの持つ本来の性能を回復する優れものです。リスクが無い分、除去剤よりも作業負担は増えますが安心して複数回の施工ができます。軽度のスケールならば「ミネラル取り洗車」で十分です。
理論上「ミネラル取り洗車」で回復するはずのプロボックスに試してみましょう。
良いですね。
あっさり回復してくれました。
今年は黄砂も結構きつかったのですが、めげずに洗車をサボっていました。あれだけサボっても撥水の低下が緩やかで、尚且つミネラル取り洗車であっさり回復するのはEXキーパーの性能の証明にもなったかと思います。
梅雨は雨が続きますので撥水の低下に気付きやすいかと思います。多くの場合はミネラル除去で回復しますので、雨降りこそバチバチに弾くように「ミネラル取り洗車」、「ミネラルオフ」でコーティングの性能を回復させてみてはいかがでしょうか。